渡り鳥の調査

水鳥のカウント調査


 蕪栗沼を利用する冬鳥の数を調べたところ、マガンが平均で役割70,000羽、オオヒシクイが1100羽飛来していることが分かりました。最近では、日本では一度いなくなったシジュウカラガンが増えています。


 渡り鳥の調査は、1シーズンに24回実施され、その最大値と、11/15〜2/15に行われた調査の平均値が記録されます。

マガンの数の経年変化


 昭和46年に天然記念物に指定されてから増え続けていましたが、ここ数年は頭打ちとなっています。一時期10万を超える個体数が利用していたのは、同じラムサール条約湿地の伊豆沼・内沼でハスが異常増殖し、水面の面積が少なかった影響と考えられます。

 

渡り鳥のいる時期


 マガンは9月下旬に第一陣が飛来し、11月下旬までかけてゆっくり増加します。厳冬期になると、ねぐらとなる水面が凍結するため、利用数は減少します。

 

 オオヒシクイは10月上旬に飛来し、ピーク時は2000羽前後です。シジュウカラガンは10月下旬に飛来し、12月頃から化女沼に移動します。ハクガンは数羽、カリガネは数十羽が利用しているようですが、マガンの数が多いため見付けづらく、詳しいことは分かっていません。

シジュウカラガンの急増


 2008年に最大27羽だったシジュウカラガンは2018年度には最大で3000羽を超え、10年で約100倍になりました。仙台市八木山動物公園と日本雁を保護する会が羽数回復事業を行った結果、千島列島にある繁殖地が復活し、日本に飛来する数が増えたと考えられます。シジュウカラガンは白鳥地区南の水面をねぐらとしており、朝晩には姿を見ることができます。

ガンの利用分布


 マガン、シジュウカラガン、亜種ヒシクイは、宮城県では主に水田を採食地としています。分布を調べた結果、蕪栗沼の周囲10〜20kmの範囲に広く分散して利用していることが分かりました。